第1章、速度値を捏造して、支払う補償を激減させる
1-3、『免罪速度』の作り方
それでは、事故現場の制限速度が40km/hの際の『免罪速度の作り方』について説明します。
1、事故現場の制限速度(40km/hの場合)に+15km/hする。
40+15=55km/h
2、秒速に変換
55÷3.6=15.27777…m/s
3、2の値よりも『小さく』て、一番大きい○△.5m/sの値
14.5m/s
4、3の値を時速に変換
14.5×3.6=52.2km/h
5、例外に該当しないかチェック
(例外1)+15km/h逃れがバレバレか?(±1km/h以内はNG)
(例外2)小数点以下を持つか?(自然数はNG)
52.2km/hは例外に該当しない!
答え、制限速度が40km/hの道路では、車両の速度を「52.2km/hだった!」と主張してきます。
仮に事故の際、制限速度40km/hの道路を『70km/h以上の速度で走行していた車両が居た』とします。
この時、速度超過による責任を逃れる為に、「52.2km/hで走行していた!」と主張してくる可能性が有るのです。
冤罪速度(えんざいそくど)もそうでしたが、この免罪速度(めんざいそくど)も『制限速度から作られる架空の速度』です。
たとえ裁判で提出された書類であっても、架空の値が用いられている時点で『間違った主張である』事を疑って対応してください。
ポイントその3: 免罪速度は制限速度によって主張する速度が決まる。(事実無根)
1-4、免罪速度(+15~20km/h未満狙い)
制限速度が30km/hなら41.4km/h、制限速度が40km/hなら52.2km/h、制限速度が80km/hなら95.4km/h…と、『免罪狙いの速度値』が存在するのです。
制限速度 | 過失 | ←秒速 | ←○△.5 | ←時速 | 免罪速度 |
---|---|---|---|---|---|
km/h | km/h | m/s | m/s | km/h | km/h |
10 | 25 | 6.94 | 6.5 | 23.4 | 23.4 |
20 | 35 | 9.72 | 9.5 | 34.2 | 30.6 |
30 | 45 | 12.5 | 11.5 | 41.4 | 41.4 |
40 | 55 | 15.27 | 14.5 | 52.2 | 52.2 |
50 | 65 | 18.05 | 17.5 | 63 | 59.4 |
60 | 75 | 20.83 | 19.5 | 70.2 | 70.2 |
70 | 85 | 23.61 | 23.5 | 84.6 | 77.4 |
80 | 100 | 27.77 | 27.5 | 99 | 95.4 |
90 | 110 | 30.55 | 30.5 | 109.8 | 106.2 |
100 | 120 | 33.33 | 32.5 | 117 | 113.4 |
※ 黄色枠は+15km/h逃れがバレバレNG!
※ 赤色枠は自然数の為NG!
※ 橙色枠は黄色枠と赤色枠の両方!
※ NG値のままで来る事も!?
表の右側の速度値(免罪速度)が使用されて、加害者側の違反なしを訴える様な書面には要注意!
NG値(34.2、63、84.6、99、109.8、117)にも該当していないかを確認してください。
ちなみに、『どうしてNGなのか?』、『何がまずいのか?』については前著で詳細を説明しているので、そちらをご参照ください。
ポイントその4: 時速を秒速に変換し、条件を当てはめ、再び時速に戻す!
1-5、『免罪速度ミニ』の作り方
1、事故現場の制限速度(40km/hの場合)に+30km/hする。
40+30=70km/h
2、秒速に変換
70÷3.6=19.44444…m/s
3、2の値よりも『小さく』て、一番大きい○△.5m/sの値
18.5m/s
4、3の値を時速に変換
18.5×3.6=66.6km/h
5、例外に該当しないかチェック
(例外1)+30km/h逃れがバレバレか?
(例外2)自然数ではないか?
66.6km/hは例外に該当しない(OK!)
制限速度40km/hの道路で重過失となる70km/h以上の速度で走行していた加害者車両。
その責任の一部を逃れる為に、「66.6km/hで走行していた!」と主張する可能性が有るのです。
ポイントその5: 免罪速度ミニは速度超過による過失を一部だけ認める『トカゲのしっぽ切り』。
1-6、免罪速度ミニ(+30~40km/h未満狙い)
途中計算は省略しても良いので、最低でも両端の制限速度に対応する免罪速度(ミニ)の値は確認してください。
制限速度 | 重過失 | ←秒速 | ←○△.5 | ←時速 | 免罪速度ミニ |
---|---|---|---|---|---|
km/h | km/h | m/s | m/s | km/h | km/h |
10 | 40 | 11.11 | 10.5 | 37.8 | 37.8 |
20 | 50 | 13.88 | 13.5 | 48.6 | 48.6 |
30 | 60 | 16.66 | 16.5 | 59.4 | 55.8 |
40 | 70 | 19.44 | 18.5 | 66.6 | 66.6 |
50 | 80 | 22.22 | 21.5 | 77.4 | 77.4 |
60 | 90 | 25 | 24.5 | 88.2 | 88.2 |
70 | 100 | 27.77 | 27.5 | 99 | 95.4 |
80 | 120 | 33.33 | 32.5 | 117 | 113.4 |
90 | 130 | 36.11 | 35.5 | 127.8 | 127.8 |
100 | 140 | 38.88 | 38.5 | 138.6 | 138.6 |
※ 黄色枠は+30km/h逃れがバレバレNG!
※ 赤色枠は自然数の為NG!
※ 時にはのNG値のままで来る事も!?
表の右側の速度値(免罪速度ミニ)が使用されて、加害者側の違反なしを訴える様な書面には要注意!
NG値(59.4、99、117)にも該当していないかを確認。
上述のNGの詳細を書けない理由は2つあります。
1つは『僕の電子書籍を買って貰えると、僕の儲けになる!』からです。(笑)
もう1つはAmazonの電子書籍を出版する際の決まりで、『WEB上で本の内容を開示する上限が決まっている!』のです。
(電子書籍の内容をWEB上で情報を開示し過ぎると、出版を差し止められる恐れが有るのです。)
【広告】以上の理由から、僕の書いた電子書籍を購入して『冤罪速度』について調べて貰えば、簡単に答えに辿り着けます。
2冊とも長所・短所が有ります。 騙されたと思って、2冊とも購入して頂けると幸いです。